まーしー工房

思ったことをTwitterの延長として書きます

白のテレ風ギター製作記

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先日完成した新しいギターの製作記を作ってみます。

普段何か機材つくるときは基本的にあまり途中経過を撮ったりUPしたりしないので

(アップしたりの作業時間を全て機材制作に充てたい)

久々にしっかり途中経過も撮ったような気がします。

それでもだいぶ断片的ではあるけども。

過去作ったのも同じような工程で作ってます。

ということで自己流コンポーネント作りの模様公開。

 

制作期間はだいたい1ヶ月です。

きっかけは11月に入って仕事辞めることになり、辞めた後の期間使って1年ぶりにゆっくり機材作りたいと思ったのが始まりです。

こないだ書いた機材紹介の中で挙げたフレッシャーのベースを削って作ったオレンジのギターがあって、

 

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↑こんなギター。(この時はまだフレットが超低いままだったから弾きにくいうえにピックアップは出力高いだけで分離の悪いじゃじゃ馬ギターでした)

 

このギターのボディと、

いつしかテレキャス作りたいと思って別途ヤフオクで買ってたネックを組み合わせて1本にしようと思いました。

テレキャスはずっと欲しかった。でも金欠だし5000円程度でまた新しいボディ買うのも気が引けるしオレンジのボディ使い道ない。

だったら余ってるオレンジのボディ使うかーとわりと適当な思いつき。

 

 

11月11日、有休消化に入って早速、手持ちのストックを確認した上で、秋葉原千石電商、メルカリ、そして近所の楽器屋さんでパーツを調達します。

ある程度買っといて制作中必要になったらその都度買っていく。

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まず着手したのがペグの取り付け。千石電商でペグブッシュ買ったらネックに空いてる穴とサイズ合わなかった。確認してから買いに行けばこの作業はいらなかった…

 

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折れたドラムスティックは固くて良い素材なので保管してる。

ドリルに取り付けて削ってサイズ合わせてノコギリで切り穴に埋め、もう一度穴開け直す。

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クルーソンペグは初めて使った。見栄えが渋くて好き。でも二つのペグを1本のネジで留めるからサイズ調整がわりとシビア。

それと並行してボディ作っていきます。

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元々プレシジョンベースのボディのためカーブ状に大きい溝あいてます。前回は1ピックアップの状態からフロントピックアップとトグルスイッチの溝を掘ってパーツ入れていた。

今回テレ風に変えるにあたって溝がデザイン上はみ出したりするので端材で埋めます。

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すぐ近くにペンがないので変わりに筆ペンでメモ。

ルーターで木の厚さ分端材のサイズの溝掘り、ピッタリはめて接着剤で固定。

 

固まって隙間うめできたらこのために新たに買ったサンダーで全体研磨します。

この模様は

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Amazonで一番安いサンダーだったけど手研磨より何倍も綺麗。

研磨してまだカバーできない溝などパテ埋め。トグルスイッチの穴は適当に端材で適当に…ピックガードで隠れるからいいやと思って。

 

この後ブリッジとコントロールプレートの位置調整して溝掘りし、塗装準備へ。

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下塗りシーラー塗って目止め。

目止め乾いたら自動車用サーフェイサーを吹いて細かい溝を研磨して調整。

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木工作業時から基本的に作業場は風呂場。なんせ大量に細かい粉でるから始末がとても楽。流すだけでいいし。

 

ここから本塗装。もうちょい暖かい時期なら玄関でてすぐのとこで吹いたりしたけど、今回は寒いので気温面で室内でやることに。

(気温が低いとちょっと吹いただけですぐタレたり乾いた後ひび割れする。)

100均のゴミ袋を開いて風呂場に隙間無くカバリング。

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本体は物干し竿につるし、ゴミ袋カーテンの隙間から手を入れてスプレー吹き。

色はホワイトにしました。

前の制作で余らせてたスプレー缶半分と、新しく1本買って1.5本分を4〜5回に分けて吹く。

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臭いも出るし風呂浸かれないしはやく塗装終えたい…と思ってたら壁のビニールが浮いてくっついてボディに致命的なシミ作っちゃった。

(ビニールには下地塗装の塗料がついていて半乾きのラッカーがつくと反応してくっついちゃう)

乾くまで待ってまた削って吹いて…を2回繰り返し。

10日間くらいやった気がする。

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ギター工房とか市販のギターはこの本塗装のあと、クリアラッカー吹いてめちゃくちゃ研磨+コンパウンド磨きバフ掛けとかしてピッカピカにするのが普通だけど

地道な作業めっちゃ嫌いなうえ、そもそもつや消しが好きなのでそこまでしない。

あとはクリアコートしないことで使っていくうちに剥がれてレリックになりやすくなる。それがたまらなく好き。

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塗装終え3,4日放置して乾燥させたらパーツ取り付け。

以前は急いでいて数日放置をせず取り付け始めたからパーツが固着しちゃったりして大変だった。

今回は良い感じに乾燥できたので固着もなくスムーズに進んだ。

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裁縫用の糸で1弦と6弦張ってネック取り付け位置と角度調整。

もともと掘ってたリアピックアップの溝幅が足りなくてこの後ちょっと再度ルーターで削って広げた。塗装したてだからめっちゃ気遣った。

 

順調にネック取り付け作業が進んでると思われたその時…

 ↑ネック取り付けビスの穴貫通させる事故発生。でもしれっと埋めた。

上の写真に行くまでに半日かかってます。ネックの取り付けは本当にシビアなうえに手間かかる。

一旦組み上げた時、ボディ側の穴空ける位置ミスってすきまができちゃったのでその修正に苦労した…

ネックジョイントがピッタリできてるかはギターの鳴りにめちゃくちゃ影響します。

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この辺でパーツ組み上げて一気に全部弦張って仕上げちゃう。

ピックガードは大変だから後回し。弾けて音出る状態になるとテンション上がるし。

ナットの調整とかもこの辺でやっていく。

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そろそろピックガード作んなきゃなぁ…重い腰上げて制作開始。

クリアファイルを開いたやつにペンでデザイン書く。3枚くらい書き直した。

(実際はこれの前にもiPhone上でペイント書いたりして考えてた。オリジナルギターでピックガード考えるのすっごいムズい。バランス考慮しないと後で後悔しがち。)

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クリアファイルを切り取って厚紙(レターパック)に転写。細かいサイズ感とか調整していよいよプラ板へ転写し切り抜く。

今回は金のこぎりとルーターで切った。

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この姿まで切るのに6時間くらいかかってます。笑

市販ギターのテンプレとかあればもっとスムーズにいくけどオリジナルなのでひたすらボディに合わせては削り、合わせては削りの現物合わせでじわじわサイズ調整した。

あとはネジ穴あけて取り付け。

 

よっしゃ、組み上げ終わった!って思ったらフロントピックアップから音出ない。

あれ…と思ってテスター当てたら300kΩ越え…これは…断線…??

はぁ…新しく買ったら費用かさんじゃう…orz  でももうピックガード切っちゃったし仕方なく新しいの買った。

 

届き次第組み直し。

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ちなみにポットとスイッチはSCUD、コンデンサーはMALLORY。

最初に用意したジャックが接触不良で交換したり、ストリングガイドつけようとしたらネジ折れちゃって、3,4弦もつけたかったのに1,2弦だけにせざるを得ず…とまだまだ手間かかってようやく普通に弾けるレベルに完成。

だがしかしフレット音詰まりがわりとひどい。仕方なくめんどくさいすりあわせして何とか許容範囲のビビリ程度に抑えられた。

 

そして、ようやく完成です。

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いやー、ニート期間だし時間たっぷりあるからすぐできるやろーと思ってたら案外時間かかりました。

なにかミスして都度リカバリに時間取られたような…

本来であればちゃんとミリ単位で採寸したりテンプレート使ってズレなくやるのが工房の当たり前ではあるけども、個人だしそんな設備ないし何よりめんどくさい。

ただ段取り八分と言われるように段取りしっかりやれば後々時間取られることもなく計画も立てやすいかもしれない。

それは今後の課題かもしれないです。(一体どこへ向かおうとしているんだ)

 

それでも、今回サンダー使ってボディ整えたので過去のギターで一番綺麗に塗れました。

まだ今の時点では低弦側がビビるので細かい調整が必要かな。

あとは、空洞が多くてすごい軽いのはいいが音もあまりサスティン伸びない。そのうち空洞も何かで埋めてある程度ズッシリさせたい。

 

【思い出せる限りのパーツ費用(ざっくり)】

ネック:5000円弱、ペグ1200円、ジョイントプレート+ネジ:700円、ストリングガイド260円

ボディ:2500円で買ったボディの余り、ストラップピン200円

リアピックアップ:友達のギターのPU交換に伴って余ったやつ(実質タダ)

フロントピックアップ:ESPジャンクコーナーにあった3000円。一回壊れて買い直してメルカリ4000円

ブリッジ:メルカリ1100円

コントロールプレート:メルカリ499円

電気パーツ関係:ポット300円*2、スイッチ1000円、コンデンサ二つで300円、ジャック200円、ノブ400円、ジャックプレート400円

ピックガード:800円、ネジ120円

弦;500円

塗料:下地1300円、ラッカー300円、風呂場の養生100円、紙やすり100円

 

これを合計すると…

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25,080円!!!

記憶する限りの値段だし端数切ったざっくりの金額だけど、それでも3万以下。

これでなくっちゃ。

 

僕が自作する一番の楽しみといえば「このギターがこの値段で!?」というお得感を得られる時です。

コストカット努力のたまもの。

「この服いくらで買ったと思うー?」という大阪のおばちゃんと同じ精神です。

このデザイン性で2万5千円。

 

本当にたっぷり時間使える時期でないとコンポーネントの制作は難しいです。

特に塗装が絡むと少なくとも3週間は必要になるしそれなりの手間かかります。

ただし、自分なりの欲しい仕様で、欲しい色のギターを数万円で作れるのが自作の良い所。

例えば、これみたいに<ストラトの形してるけどテレキャスのパーツが載ってる>とか。

お金もらってるプロの工房ではないのでクオリティもお店に比べたら全然荒いけど。

一緒にバンド組んで有名になりたいとか、めちゃくちゃその人の音楽好きで応援してる人とかぜひ作ってあげたいとか思いはあります。

自分作ったギターがより多くの人前で演奏されてるような状況なら自分が注文されるのと同じくらい嬉しい。

今回作った白いギターは自分の欲しい仕様だからしばらくは使いたい。

でももしめっちゃ応援したい人に使いたいと言われれば喜んで売るかもしれない。

 

もし「こんな仕様のギターがほしいけど作れる?」というのあれば相談はお受けできます。

ただ前述の通りプロではなく個人の趣味の範囲内なので改造の内容、普段の生活の忙しさ等によってお受けできるか変わります。

簡単なパーツ交換とかならすぐできます。

過去に依頼してもらった改造といえば、ピックアップ1個の交換から、ギター内にチューブスクリーマーを内蔵するとか、黒いレスポールをゴールドトップにするとか、ベースをピンクに塗り替えるとかいろいろ頼まれてやったことはあります。シングル2発のテレキャス(布袋ギターみたいな感じ)のボディ溝を広げてEMGハムを2発のっけるとかも。

よかったらご相談だけでも。