まーしー工房

思ったことをTwitterの延長として書きます

音作りは自分の耳で「聴く」

今日、シールド修理の記事を書いたので、音作りについて自分なりの意見を書いてみようと思います。 

 

シールドで音が変わるのか、というテーマに関しては、「一応変わる」とは思います。

初心者セットについてる物と5000円の物では明らかに違います。

ただ、同じ価格帯でメーカーごとの音の変化といえばとても微妙な差で、その変化をしっかり聞き分けられるかと言われれば何年もギター弾いてる自分でも聞き分けられるかはわかりません。

以前に一度友達とスタジオでブラインドテストしてみたことがあります。

中古のカナレと自作したBELDEN、モンスターケーブルでやってみましたがパッと聴きでわかるレベルじゃないです。

「あー、、まぁ、、、んー?……こ、れの方がモンスターかな??」→不正解。みたいな感じでした。

 

 

シールドでもエフェクターでもアンプでも何でも、

耳の肥えたプロの人が聞き分けられた結果、雑誌とかで「この機材は音抜けがいい」とか「ジューシーな歪み」レビューしていてつい鵜呑みにしてしまいがちですが、

果たして自分達はこの違いはわかるんだろうか?と疑問を持ってみたことってあるでしょうか。

もちろん良い物は良い、プロが言ってるんだから間違いないとは思います。

ただ、「良い音」というのは主観です。人それぞれ良い音のとらえ方は違いますし、

例えば「これはクリアな音像」とか「低音がよく出る」「ミッドが強い」とかもどこを基準しての判断なのか、その人それぞれの尺度じゃないでしょうか。

機材の音に関してはやはり自分の耳で聞いて確かめないといけないなと自分に言い聞かせています。

僕はいくら何年もギターやってるとはいえギターでお金をもらっていない素人です。

そもそもジューシーな歪みって何だよ。 

 

エレキギターエレキベースは本体だけでなく「ギター+ケーブル(+エフェクター)+アンプ」で初めて成立する楽器です。

各部分ごとの組み合わせによってものすごく変わるので、一つの要素だけで判断するのって実は難しいことなのかもしれません。

細かく言えば、ギター本体のボディの木材の質、弦の種類、ピックアップの出音と位置、音が通る配線やコンデンサの質、シールドの特徴、エフェクターの出音とツマミの位置、電源の質、アンプの種類、ヘッドとキャビネットの組み合わせ…etc

この中で大きく変化する部分とちょっとしか変わらない部分があります。

 

 

本当はアンプのローをちょっと削れば解決したかもしれないのに、「低音がスッキリする」というタレコミで高いシールド導入したら解決するのかどうか疑問があります。

プロがいう「このシールドは高音がよく抜ける」を一つの判断材料とするのは良いかもしれませんが、

そのレビューだけで機材を買っていくと、他人から聞けば

全然抜けていないのに「俺の音は抜けている!」と思い込んだりしちゃいがちです。

実際過去に、お金持ってるベーシストと一緒にスタジオ入った時、いろんなエフェクターを入れたボードを見せて「このエフェクターはこんな音がする、これはこんな音がするから使ってる」といろいろ語ったものの、最終的にアンプから鳴ってる音は他の楽器をかき消していてボヤボヤ音像がなくなってました。

それどうなの…と心の中で思ったりするわけです。

 

何をもって「音が抜けている」と判断するのかはバンドで合わせた時にしかわからないんじゃないでしょうか。 

機材を変えれば何がどう変化するのかを知ってみると、

今までたくさんお金かけてきたことが意外と簡単なことで解決するかもしれません。

(機材集め自体が好きな方は別にそれで良いと思いますが笑)

なので、ぜひオススメしたいのはまず自分の竿だけでスタジオのアンプを鳴らして触れるツマミを全部0〜10に動かしてどう変化するか知ってみてほしいです。

これをやってみると「意外とマーシャルって綺麗な音出るんだ、でもこのイコライザあんま効かないな」とか「JCってこんな変化するのか」とかわかると思います。

あとは、持ってるシールド全部アンプ直で鳴らしてみてどう変わるかとか。

個人的にとても思うのは、同じギターとエフェクターでもJCとマーシャルそれぞれ全然違う音になるということ。

エフェクターで歪ませる場合、マーシャルで可変出来る音の幅とJCの幅はぜんっぜん違います。

ぜひJCとマーシャルの音の違いも試してみてほしいところです。

アンプで可変できる幅はものすごく広いので、高いギターでなくともどこかに良い音が鳴るポイントはあります。

JCの場合はBOSSのブルースドライバーかOD-3をスタジオで借りて弾いてもいいかもしれません。

アンプだけで良い音が見つかるなら、高いエフェクター買わなくてもやっていけます。

「ギターの音はスピーカーから出る音が全て」です。

弦からスピーカーまでの間に可変できるツマミは何個ありますかね。そのツマミ、どう変わるんですかね。

 

他にも、ツマミの調整だけでなく弾き方でも大きく変わります。

特に強く弾くか弱く弾くかも大きな要素です。

アンプの歪みはそもそもボリュームがデカくて起きてるため、元のギター音が大きいほどよく歪みます。

過去に、バンドメンバーが「もっと歪みがほしい」とゲイン上げて弾いていると音像がなく抜けないしハウリングする…どうしたものか…と悩んでいたとき、ライブハウスのPAさんから「ピッキング弱いよ」と指摘され強く改善した結果、それまでより低いゲイン量でガッツリ歪み、めちゃくちゃ良い音になったことがありました。

ギターの弦は鋼鉄で出来てるので、よっぽど引きちぎるような力を加えたりサビサビの弦でないかぎり簡単に切れることはありません。

いつもより強く弾くだけでもかなり音は変わります。

有難いことに、たまに「めっちゃ良い音だね」って褒めてもらえることがありますが、そういう時はだいたいテンション上がってかなり強く弾いてます。

 

 

最後に、「ギターひとりで鳴らすときとバンドで合わせた時の聞こえ方は違う」とかあります。

機材好きだから集める、というのは全然良い趣味ですが、

バンドやる場合は周りとの音の兼ね合いも考慮してほしいなと思います。

よくあるのが、「自分だけで弾くとズクズク低音が気持ちいいけどバンドで合わすとイマイチ抜けない」とか。

こういう場合は低音削ってちょっと物足りないくらいにしとくと抜けるとか、ベースのハイを削ると抜けるとか。

ただ最終的に実践するのは自分なのでひたすら実験する時間が必要になります。

それをする際に、どのツマミがどう変化すればわかってれば上手く決まるまでの時間は削減できそうですね。

 

「あのギタリストと同じ音が出したい」とギターからエフェクター、アンプまで全部集める方がいますが、

正直全く同じ音出すのめちゃくちゃ難しいです。

なんせCD音源に録音された音はアンプ以外の面、レコーディングの時点でかなりミックスされてるし、僕ら個人が真似できる環境とは全然違います。

雑誌に載ってる「ライブ時のセッティング」としてツマミの位置を全部真似たとしても、それは大きい会場で出すためのセッティングであってスタジオ向きじゃないかもしれない。

普段自分達はアンプから出る生の音を使ってバンドをやりますが、プロの演奏は大規模のPAやRECミックスなどが通っているので生のアンプからはすごく遠いところです。

このためにプロの現場でアンプから直接出る音は真似のしようがありません。

なので、アマチュアがやる場合は同じような音が出るエフェクターは用意しつつも、最終的には自分達がやるコピバンの環境に合った調整をする必要があります。

 

Youtube等でエフェクターを選ぶ時も注意が必要です。

動画で聴ける音に関しても「ギター→エフェクター→アンプ」の後に「マイキング→REC→ミックス」まであって構成されてるので、それを入手したからといって同じ音になることはまずありません。

エフェクターひとつの試奏動画を挙げても例えば「70年代製のFenderストラトで弾き、VOXのアンプで弾いていて、SHURE SM58でマイキングして、TASCAMCubaseで録音してPremireProで編集した動画の音」ということになります。

しかもそれぞれ全部セッティングがある。これを全部再現して弾かないと(さらには同じフレーズを同じ強さで)同じ音は再現できないわけです。アンプから出る音を同じにするのはほぼ不可能です。

だから実際に楽器屋に行って試奏する必要があります。

しかも試奏したからといって、実際に自分が使う環境と楽器屋の店頭に置いてるアンプと出せる音量は違います。

そしてスタジオで鳴らす場合とライブで使う場合も違う。

ここまで来ると「同じ音を出す」というのはほぼ不可能です。

ということは既に持ってる物を、その場で都度調整した方が労力が少ないと思います。 

そのためにギター本体からアンプまでの素材それぞれの音と、音を出す環境でそれぞれどんな違いが出るのかを知っておく必要があります。

僕は今のところ全部の違いは比べてないのでわかりません。おそらくプロのバンドマンやローディーはこういうのを全部把握して最適化しているんだと思います。

 

長々と書きましたが、以上のことがどうして必要かというと、

伴奏なしで一人でギター弾く人じゃない限り、ギター以外の他楽器と合わせて弾くことは必須なので音に関して気にする必要があるからです。

バンドは特に各楽器がそれぞれ聞き分けられることが求められます。

例えばYoutubeで聞く音楽がギターだけやたらうるさくてボーカル聞こえなければなんか不快ですぐ他の動画に移ると思います。

そういう音の感覚はライブでもセッションでも、無意識的に聞く人は気にするものです。

全員が音作りに関心もって全体のバランスを気にすると、聞く側も気持ちいいし

音の変化自体を楽しめるようになればそれ自体がまた新しい趣味になって面白くなるはずです。

あとは、単純に良い音で弾いてる方の方がかっこいいですよ。

 

慣れの問題なので、まずは気にかけるところから初めて、時間かかってでも徐々にわかってくると思います。

まずは面白いなって思うところから始めませんか。