まーしー工房

思ったことをTwitterの延長として書きます

「楽器を始めた9割の人が挫折する」について

世の中にはいろんな情報があります。

上手くなるための練習方法、基礎練習メニュー、コツ、裏ワザ…etc

最近Youtubeの演奏してみた動画もものすごく多いし、動画にTABのっけてる人もいるし、ググれば上手く弾くための情報がたくさん溢れています。

上手く演奏しようと思えばできる材料はその辺にたくさん転がっています。

 

ただし、先日こんなニュースがありました。

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フェンダーのCEOであるアンディ・ムーニーによると、同社が年間に販売するギターの45%はギターを新たに始めるプレーヤーが購入しているという。ただ初心者の90%は、演奏開始から12カ月以内にギターを諦めているとのこと。(以下略)

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フェンダーの調査で「ギター始めた人の9割が挫折する」ということが明らかになったそうです。

なかなか衝撃的なニュースですね。

 

アメリカでの調査なので日本の自分達でも同じかどうかはわかりませんが、

もしこの統計と日本も変わらないのであれば、いま自分の身の回りで楽器を何年もやってる人がいたら、一度楽器を触ったことがある10人の中の1人ということになります。

そう考えると、実はものすごい数の人が「一度楽器を買ったことがある」という可能性があります。

確かに考えてみれば、「僕楽器やってます」と職場で話した時、1人や2人かの先輩が「いやぁ〜俺昔一度買ってみたけどFコードで挫折しちゃったんだよね」っていうのを聞いたことがあります。

まぁそりゃあ楽器というもの自体難しいから挫折する人はいるだろうと思ってたらまさかの9割だった。

 

今日も、どこかの楽器屋で「ギター始めるぞ!」って買っていった人が10人いたら9人は3ヶ月内にやめる…

 

でも当然といえば当然なのかもしれません。

なにせ今まで触ったことのない道具、見るより遙かに難しい。弾き方を本で見てもイマイチイメージがつかない。動画探してみても用語がいっぱいでわからない…

結局、弾くことに楽しさを見いだせず放置し売る、という流れはなんとなく想像つきます。

正直楽器をイチからやるのは本当に難しいです。

その中で自分の心理状態と環境が上手く揃った人が残り1割の人として続くのかなと思います。

 

 

もちろん、楽器が一番の趣味で楽しんでる者からすると「挫折なんてもったいない!続けて欲しい!」とは思いますが、

冷静に考えれば特に悲観視することではないと思います。

 

「挫折」という言葉を使うと、「道のりが険しくて諦めた」という風に何やら「負けた」というイメージがつきがちです。

goo辞典で調べたら【仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲・気力をなくすこと。】と書いてました。つまり何かしら成し遂げたい目標が「失敗しだめになる」ということですね。

おそらく、自分が弾きたいフレーズがあったけど弾けなくて「意欲・気力をなくす」ことで「だめになった」という印象になるんじゃないでしょうか。

 

こういうイメージもあってか、「挫折はだめ」「成し遂げられなかった弱い奴」という印象を自分に植え付けてしまうかもしれません。

 

僕は違うと思っていて、単純に「必要なくなった」だけではないかと思います。

10人のうち1人は「弾きたい曲を弾けるまで練習した」

それ以外の9人は「弾けなくてやめた」

この違いは何だろうか、と自分なりに思うのは、「弾けるまで練習する」ほどに【自分にとって必要なものだった】ことです。

僕の場合は友達がいないから楽しさを楽器に求めた、単純に好奇心があった、モテたくて練習した等の動機があったので今まで続きました。

他にも、バンド組んだから弾かなきゃいけなかった、習わされていた、なんかもありそうです。

このように、続いた人は何かしら「弾く必要があった」のではないでしょうか。

 

一方で、弾くのをやめた人はおそらく、そこまでしなくても普段の日常は特に楽器によって心が豊かになる効果とか何かしらのメリットも特になかったから続けなかった、と考えます。

僕の好きなアドラー心理学では何かを「やれなかった」ことを「しないという選択をした」という目的論があります。(詳しくはググってください)

別に、「弾けなかった」のではなく「弾かなくても大丈夫だった」のでやめた、という表現であれば、悪いことじゃないように聞こえませんか。

 

だから別に、挫折は何も悪いことではないです。

楽器がなくても心が健康なのであればそれはそれでとても幸せなことです。

自分が弾かなくても、ライブに行けば楽しいんだったらライブを見に行きましょう。

 

他に趣味があれば、そっちばっかりやっていいと思います。

 

ただ、少し興味があって「弾いてみたい」と思うのであれば、もし弾かなくても何の問題もないのでぜひ始めてほしいと思います。

間違いなく言えることは「弾ける方が絶対楽しい」ですし、がんばらなくても弾けるようになります。

弾かなくなったら弾かなくなったで押し入れにしまっておいて、気が向いたときにまた取り出して弾くくらいでいいかと思います。

 

では、9割のやめる人達に向けて、楽器を弾ける側の人達ができることは「とにかく弾くこと自体がとても楽しい」「弾けるようになった方がおもしろい」「練習はしんどくない」ことを伝えることと、

とにかくカンタンに伝わる表現を使って教えてあげることだと思います。